2020年コロナショックにより円高になることはありませんでした。リーマンショック時やあらゆる金融・地政学リスクが
起きると日本に資金が逃避し、円高になることが過去の動きでした。なぜなら国民の金融資産は1,500兆円を超え、企業は多額な内部留保をしている日本は安全とされているからです。しかしなぜ今回のコロナショック時は円高どころか円安となっています。なぜでしょうか。
大多数は米国の経済回復が早く、金利上昇がドル高をけん引していると言っています。しかし私の意見は逆です。米国の経済回復はFRBの異次元緩和と、企業の巨大債務による投資拡張により、無理やり経済回復を演じているだけと思っています。実際足下の失業率の回復は頭打ちしています。コロナショック時の多額なベーシックインカムにより労働者が戻ってこなくなってしまいました。働き手不足の企業側は労働時給を上げることで対応し、労務費悪化分の費用を商品への価格転嫁で対応しています。これが現在米国の悪性インフレを招いています。
FRBはテーパリングの議論をしていますが、今金利を上げてしまえば企業の資金繰りができなくなり、リストラにより失業者が溢れることになります。失業率をKPI設定しているFRBはまだまだ金融緩和は続けていくでしょう。株価バブルはまだ継続していくということです。
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