全米不動産業者協会(NAR)が発表した3月の中古住宅販売件数は前月比で減少し、2020年6月以来の低水準となった。記録的に低い物件在庫と住宅ローン金利上昇で購入が抑制された。NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は発表文で「住宅市場は住宅ローン金利急上昇の影響を受け始めており、インフレ上昇は購買力に打撃を与えている」と指摘した。30年固定の住宅ローン金利は現在、2018年以来の5%台。米金融当局がインフレ抑制に専心する中、借り入れコストは向こう数カ月に一段と上昇する見通しだ。
コロナ禍のFRBによる巨額の異次元金融緩和によるしっぺ返しが来ています。今後行きつくところまで行くのだと思います。FRBが数%利上げをしたくらいではこのインフレを抑えることができないと思います。昨日開催された財務相会議でも為替のネタは議論されなかったそうです。それもそのはずで、今ドル安になったら米国消費者の購入価格が更に上がってしまいます。意地でもドル高状態を続けるはずです。それと引き換えに新興国の経済は壊れていきますが・・・
すなわち、自国の利益以外にかまっている余裕がないのが現在の米国です。今後中国が台湾進攻しようと、尖閣へ進攻しようと米国は助ける余裕がないのです。戦後アメリカの核の下で甘やかされてきた日本人は、これからどう生きていくのでしょうか。言えることは国も会社も個人を守らないということです。自分で考え行動し生きていく、そういった精神が今後の日本人に求められています。
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